承認フローを自動化 — 購入申請と多段承認
Odoo Community の購買にある承認は、発注を金額の基準で止める1段だけです。課長→部長と段が増える承認、差し戻し、代理の承認をどう足すかを、購入申請の見本で説明します。
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紙やメールで回す承認は、上長が席を外すだけで止まり、どこで止まっているかも申請した本人には見えません。
Odoo Community の購買に在る承認
Odoo 19 Community の購買の設定に「購買オーダ承認」が1つあります。入れると、決めた金額以上の発注は、担当者の確定のあとに管理者の承認を待ちます。承認が1段入る仕組みです。
Odoo 19 Community の標準の設定の画面(購買 → 設定)。
決められるのは、会社に1つの金額の基準だけです。申請を回す承認のアプリ(approvals)は Enterprise 側で、Community にはありません。
日本の会社の承認で足りないもの
| 決まり | Community の標準 | 当社が足すもの |
|---|---|---|
| 発注の前に申請する | 無い(発注から始まる) | 購入申請の画面 |
| 金額で段が増える(課長→部長→社長) | 基準の金額で1段を挟むだけ | 金額や案件で選ぶ承認ルート |
| 理由を付けて戻す | 無い(取り消して下書きに戻す) | 差し戻しと理由の記録 |
| 不在のときの代理 | 無い | 期間を決めた代理の承認 |
購入申請の見本で見る
当社は購入申請・多段の承認・差し戻し・代理を追加部品として足します。Odoo の中で動く見本の画面で流れを見ます。
一覧。申請ごとの状態が札で分かります(画面は見本のデータです)
承認ルート。承認した人のコメントと、いま誰の番かが並びます(画面は見本のデータです)
差し戻し。理由が申請の上に出て、申請者は直して出し直します(画面は見本のデータです)
承認が済んだ申請からは、Odoo の標準の発注を作れるようにします。発注・入荷・仕入請求は Community の標準のまま使い、承認だけを追加部品に持たせるので、版を上げるときも確かめる所が少なくて済みます。
足すときの進め方
- いまの稟議の決まり(金額の基準・承認する役職・代理)を表に書き出す
- 発注の承認だけで足りるなら、標準の「購買オーダ承認」から始める
- 申請の段階で止める・段を増やす・差し戻すなら、購入申請と承認ルートを足す
承認待ちの申請で「いま誰の番か」をフォームに出す作り方は「承認状況をフォームに出す」に書いています。人に頼った手順の解き方は「「あの人がいないと止まる」を Odoo で解消する」、帳票や入金消込のつまずきは「Odoo Community は日本企業でも使える?」に書いています。



